読書

シャーロック・ホームズの事件簿 コナン・ドイル 深町眞理子訳 創元推理文庫 これは以前は創元のシリーズには含まれず、角川文庫にのみあった
ここ2ヶ月ぐらいで、数十年前に読んだホームズシリーズ(創元推理文庫 阿部知二訳)を読み返したのである 半世紀前の訳であるが、何度も読み返し、馴染んでいるせいもあろうが名訳であると思う
ただ、「最後の挨拶」の中の「ブルース=パーティトン設計書」の末尾に出てくる「ラサスの多声聖歌曲の論文」のくだりは、今ならさしずめ「ラッスス(またはラッソ)のポリフォニー」と表されるところで、時の流れを感じさせ、ほほえましい
以前は、学校で習う西洋音楽史といえばせいぜいヴィヴァルディまでであったのだ